研究論文執筆の質を高められるオンライン英文チェッカーの活用法
過去数年の間で、オンラインで使える校正アプリの機能性が向上し、使用者数も増えています。こういった手軽に使えるツールは、文法ミスや文体上の問題点、スペリングミスを感知でき、アプリによっては文章のトーンや形式までチェック可能なものもあります。校正ソフトは各種様々な状況で使うことができます。ここでは、オンライン校正アプリを研究論文の執筆にどのように活用できるかを説明していきます。さらに、オンライン校正アプリに関する詳細、その機能の仕組み、そしてアカデミックライティングのクオリティー向上に最大限生かせる方法についても解説していきます。
目次
- オンライン校正アプリとは?
- オンライン校正アプリの仕組みは?
- 研究論文執筆時の校正アプリ利用法
- Wordvice AI英文チェックアプリの機能を最大限に活かせる使い方とは?
オンライン校正アプリとは?
オンライン校正ツールは、マイクロソフトワードやグーグルドキュメントにある基本的なスペルチェッカーや文法チェッカーの機能を備えたうえで、そのさらに一段階上のレベルの働きをします。アプリによっては、Chrome拡張やMS Wordアドオンも提供されていますが、オンライン校正アプリとは基本的に、その中に文章を書き込む、またはコピペできるテキストボックスが備わったウエブサイトです。
ツールによっては、入力した文章をその場で即時に校正するものもありますが、多くは自動化校正をスタートしたい段階でボタンをクリックする必要があります。上記の画像に「Proofread Now」というボタンがありますが、このボタンをクリックすると、ツールが文中にある様々な問題点を感知します。校正アプリのすべてが同種のミスに焦点を合わせているわけではありません。基礎的な文法ミスとスペリングミス(主語と動詞の不一致、誤字など)のみを検出するアプリもあれば、より高次元なエラー(非並列構造、センテンスの明確性や文章トーンに関する問題点など)を検出できるアプリもあります。
Wordvice AI英文チェッカーアプリの仕組みは?
オンライン校正アプリは主に自然言語処理(NLP)技術に頼ってエラー訂正をしています。NLPと は、例えば英語のような自然言語を、人間が理解するような形でコンピュータにも理解可能とさせることに関与している、人工知能(AI)のひとつです。オンライン校正アプリは、機械学習の原理をNLPに応用しています。すなわち、こういったツールは、大量のデータが供給されることで言語上のミスを感知できるよう「教え」込まれているわけです。一般的に、データ量が多いほど訂正の正確さが増します。これはまた、供給されるデータの選択により、校正アプリを特定分野のライティングに対して最大の能力を発揮できるよう特化できることも意味しています。
研究論文執筆時の校正アプリ利用法
上記したように、実際の校正アプリは、機械学習の原理を応用してミスの訂正をします。そのため、ツールにインプットするデータ量が多いほど、機能の正確さ向上が望めるということです。ここで問題になるのは、ほとんどの校正アプリは研究論文やその他の学術的文章に関する訓練がなされていない点です。そのため、アプリが、アカデミックな言語や表現法に関する的確な提案ができないケースが多いのです。ワードバイスAI校正サービスは、実際の研究論文を用いて訓練された 無料ライティングツールであるため、アカデミックライティングに最適なアプリとなっています。当アプリは、文法ミスや文体エラーの指摘に加えて、より学術的な単語や表現の選択肢も提供しています。
Wordvice AI英文チェッカーの使い方とは?
オンライン校正アプリは、原稿執筆中の補助的ツールとして使うのに最も適しているでしょう。研究論文を書いているとき、誰しもミスを最小限に抑えたいはずです。たとえプロ校正者への依頼を計画していたとしても、執筆中のミスはできるだけ減らしたいのは当然です。原稿にミスが少なければ少ないほど、校正者はより高度なレベルの修正に集中できるため、結果的に文章がより洗練されるからです。以下に、オンライン校正アプリを最大限に活用するための推奨方法をステップを追って紹介します
1. テキストボックスに、個別セクションごとの文章を入力またはコピペする。
セクション分けの例:「要旨」「序論」「メソッド」「考察」「結論」
2. 「Proofread Now」をクリックする。
ボックスの中に文を入力して「Proofread Now」をクリックすると、ツールが自動でエラーを感知し、エラー箇所には下線が表示されます。
3. フィードバックボックスを読んで検出された問題点を見直す
下線が引かれた各エラーに対応するフィードバックボックスが表示されます。フィードバックボックスには、検出されたエラーに関する簡単な説明が提示されます。
4. エラーの修正案を「Accept(承諾)」または「Ignore(拒否)」
フィードバックボックスに提示された修正案を適用したい場合は「Accept」を、却下する場合には「Ignore」を選んでクリックします。
5. 校正済ファイルを保存
最初にファイルに見出しが付いていることを確認します。見出しを付けると後で探しやすくなります。
次に、ファイルフォルダアイコンをクリックして、校正済ファイルを自分のアカウントに保存します。
ダウンロードアイコンをクリックすると、校正済ファイルをMS Wordドキュメントとしてダウンロードすることも可能です。
6. 論文の各セクションで上記ステップを繰り返す
上記ステップを何回か繰り返すと、複数のファイルが生成されます。各ファイルは論文の各セクション(要旨、序論、メソッド、考察、結論など)に相当します。
7. 校正済の各セクションをMS WordファイルまたはLaTeXファイルにまとめる(自分の好みに応じて)
別々に生成した複数のファイルの内容は、この段階でMS WordファイルまたはLaTeXファイルにまとめることができます。アプリ校正済の原稿をプロの校正者に送付したい場合には、MS Wordファイルにまとめる方が良いでしょう。これは、校正者のほとんどがMS Wordの「変更履歴」機能を使って修正作業をしているためです。
8. 無料のAI編集ツールを使用して文章を改善する
AI英文チェッカーはテキストのエラーを修正するのに優れたツールですが、AI言い換えツール、AI英語文章要約サイト、AI翻訳機も、盗作を避け、テキストのスタイルと流れを強化するために設計された優れた無料のAI編集ツールです。
9. 論文校正の専門家による総合的な見直し
原稿を書いている過程でのオンライン校正アプリの活用は有益である一方、NLPにはまだ改良が必要な点も多く、自動ツールが校正の専門家の代わりになれるとは言い難い状況です。校正サービスを探す際、あなたの分野の論文に詳しく、経験豊富で有能な校正者を求めているはずです。ワードバイスには500名以上の、博士号または修士号等を持った英語ネイティブ校正者が在籍しています。弊社の校正者はいずれも、平均5年以上の経験があり、扱っている学術分野は細かく分けるとほぼ200分野にも及びます。詳しくはワードバイスのアカデミック校正サービスをご参照ください。