AI推薦状テンプレート| ChatGPT/AIツールを使った推薦状の書き方
推薦状のテンプレートとは？
推薦状のテンプレートとは、大学や大学院、その他の専門課程に出願する学生の推薦状を作成する際に従わなければならない標準化された書式の事を指します。推薦状のテンプレートを使用することで、推薦状の作成に不慣れな方でも簡単に推薦状を作成することが可能です。これによって、文書の一貫性が保たれるだけでなく、推薦状の作成にかかる時間も短縮され、推薦状の内容に頭を悩ませる事もなくなります。
また、構造化されたテンプレートに従って作成された、明確かつ説得力のある推薦状は志願者のチャンスを広げてくれます。推薦状は重要な出願書類の一つであるため、決められた規定に沿って、学術的なシーンに適した言葉を使わなければなりません。そのため、推薦状のテンプレートは、英語が母国語でない教授や、推薦状のような経歴書の作成が苦手な教授にとって、非常に有用なツールです。
AIツールはこういった公的な文章の正しいフォーマットを適格に使用することができるため、AIライティングツールを利用した推薦状の作成が近年ますます一般的になってきています。
AIによって作成する推薦状の長所と短所
AI推薦状作成のツールとしてのChatGPT等のAIの利用は、利便性と時間の節約の観点ではメリットになります。しかし、いくつかの点に関しては、問題視される可能性も出てくるため注意する必要があります。
AIによって作成されたコンテンツには、人間味に欠ける、出願者を十分に知っている人だけが書ける人物像の描写ができない等の欠点もあります。ChatGPTに一般的な推薦状の例を訊くと、ロボットの訓練用データからとりあえず引っ張り出してきた偏った情報を提示する可能性もあります。そのため、著者はAIが提示した提案が適切かどうかを注意深くチェックし、最終確認を行う必要があります。審査委員会が、AIに書かせた推薦状ではないかと疑問を感じると、推薦文の真正性に疑いを持つことに繋がるため、推薦状の効果や合格の可能性を低減させかねません。
推薦状には本来、それを書く人が出願者に対して持っている意見や経験が反映されているべきであることから、倫理的に問題視される可能性も出てきます。提出先の機関・学校によってはAI使用に関する具体的なガイドラインや制限が設けられている場合もあり、推薦状作成へのAI使用についての法的または機関としての指針を知っておく必要もあります。
しかし、推薦状作成の第一歩としてAIツールで原稿が迅速に生成できれば、それを土台に、内容を具体的な出願者に合った形で、すべての要旨をカバーできるよう、志願者個人に合わせたカスタマイズやアレンジがしやすくなります。推薦文の完成度を確実に向上させ、良い意味でアドミッション委員の目を引くためにも、当社のAIグラマーチェッカーのような、AIライティングに特化したツールを使用することで、推薦状の改善、見直し、編集作業を効率的に進められます！
推薦状作成へのAI活用のヒント
- 詳細な情報を提供：申請者の実績、スキル、経験について詳細に入力するようにしてください。AI推薦状ジェネレーターへ入力される情報数が多いほど、よりパーソナライズされた効果的な推薦状を作成することができます。
- 推薦状のカスタマイズ：推薦状を作成したら、志願者が応募しようとしている特定のプログラムや職種に合うように、推薦状を見直し、カスタマイズしましょう。こうすることで、一般的な内容が不足しがちな推薦文に、志願者との関連性が加わります。
- 正確性を確認：AIが作成した推薦状の内容と詳細をしっかりと確認し、不正確な記載や虚偽の記載を避けましょう。これにより、信頼性を維持し、誠実かつ正確な推薦状を作成することができます。
- AIを下書きの道具として利用： AIが作成した推薦文は下書きとして扱いましょう。推薦者自身の洞察や逸話などの個人的なタッチを加えることで、よりリアルな描写になり、インパクトのある推薦文になります。
- 守秘義務を守る： 志願者に関する機密情報は慎重に扱い、志願者の同意がある場合にのみ記載するようにしましょう。これは、志願者のプライバシーを尊重し、職業倫理を維持する上で非常に重要です。
- 書式設定にAIを活用： AIを活用して、きちんと構成されたプロフェッショナルな書式の推薦状を作成しましょう。こうすることで読みやすさが増し、志願者の長所がより伝わりやすくなります。
審査員の目を引く推薦状に必ず含まれる内容
無駄に長くて堂々巡りのような文章構成を避け、貴重な時間を無駄にしないためにも、推薦状の原稿を書き始める前に、候補者・出願者から必要情報をすべて聞き出すのが望ましいです。包括的な推薦状は一般的に以下の内容で構成されます。
書き出し
- 受取人／組織の敬称
- 自身の紹介および出願者との関係
- 自身の資格・専門性を手短に述べ、推薦状執筆者としての信頼性を確立
- 出願者を知った経緯と知っている期間
- 出願者との具体的な交流の内容（学校、職場、それ以外の場所、等）
本文
- 希望大学・職場と出願者の資質・資格との関連性
- それら資質を説明・裏付けられる具体例やエピソード
- 出願者が他の候補者より秀でていることを証明できる具体的な資格や成功例
結び
- 推薦状全体の要約と明確なステートメント
- 必要であれば追加情報や質問の受付先（自身の連絡先）
- 結辞（例：「Sincerely」や「Best regards」）
- 日付を記入し、手書きの署名や氏名を入力、もしくは電子署名を追加
AIを使った推薦状の書き方
以下のステップで、AIを使用して審査員の目に止まる推薦状の原稿が作成できます。
- 出願者の資質、功績、出願先となるプログラム等のすべての関連情報を収集します。
- 推薦状に書きたい出願者に関する詳細情報と主要ポイントをChatGPT等のAIレターライティングツールに入力すると、推薦状の初稿を作成してくれます。
- 具体例などの個人的な要素を追加して編集・カスタマイズし、推薦状の内容を調整します。
- 内容にミスがなく、プロフェッショナルな文体で書きあがっているかどうかを確認するための校正を行います。
ChatGPT等のAIによって上記のような原稿作成をする際、「プロンプト」は正確に入力する必要があります。以下の具体的例をご覧ください。
ステップ１: ChatGPTに入力する推薦状プロンプトを作成する
AIに推薦状の作成をお願いする場合: ChatGPTに以下のリクエストをタイプ入力してみます。
入力する情報量によって、ChatGPTは、ユーザーによる入力が必要な箇所を含んだ原稿、もしくはAIの創作原稿を生成します。後者の場合には、AIが創作したアウトプットの正確性をチェックし、必要に応じて詳細を追加します。
我々のプロンプトに対し、以下のような原稿が生成されてきます。
ステップ２: アウトプット文を見直し、必要に応じて変更する
次に、この平凡なアウトプット文に欠けている要素を付け足し、（上記の、推薦状に書くべき内容に関するセクションを参照）自分らしさが出た文章になるよう見直します。例えば、以下の文章は、この学生がいかに優れているかということに対するあなたの考えを実体験に基づいて具体的に記述した文章に置き換えるのが理想的です：
His exceptional preparation, unwavering attendance, and his ability to ask insightful questions demonstrate his deep passion for understanding human history… （彼の非常に優れた準備能力、参加意欲、核心を突いた質問の数々は、人類の歴史を理解したいという彼の深い情熱の証拠・・・）
Wordvice Wordvice AI言い換えツールを使えば、AI特有の機械的なトーンを抑えたり、メモ書きした要点をフォーマルでプロフェッショナルに聞こえる文への作り替えることが可能です。変更したい箇所を左側のボックスにコピペし、「Paraphrase] 」をクリックします（この時のモードは「Fluent」を選択しています）。
ステップ３: AIを使って学生の推薦状を編集する
Wordvice AI英文チェッカーをご利用ください。添削レベル（_light - standard - intensive - concise_）を選択し、表示されたエラーをクリックすると、フィードバックと訂正方法の推奨例が提示されます。
AI推薦状テンプレート
ここまでで解説したように、ChatGPTに一般的な推薦状テンプレートを作成させ、推薦する学生に相応しい具体的な詳細を自分で付け足す方法、または、AIに詳細情報を与えて、推薦状全体を書かせる方法のいずれかによって推薦状を作成することが可能です。以下では、上記で紹介した両方のやり方でChatGPTに与えたプロンプトと、そのアウトプットの例を見ていきます。
大学出願用の推薦状
学生の大学出願用の推薦書を作成される場合には、ChatGPTに以下のようなシンプルな要望のプロンプトを与えます。
Create a brief recommendation letter template for a college application （大学アプリケーション用の大まかな推薦状テンプレートを作成して欲しい。）
以下が、アウトプットされた一般的なテンプレートです。あとは空欄箇所に該当事項を記入するだけです。
[Date]
To Whom It May Concern,
I am writing this letter in enthusiastic support of [Student's Full Name], who is applying for admission to [Name of College/University]. I have had the privilege of [teaching/supervising/working with] [Student's Full Name] for [duration or context] and am confident in [his/her/their] qualifications and potential for academic success. （「Name of College/University」に出願する「Student's Full Name」さんを推薦させていただきます。私は「duration or context」にわたる期間、「Student's Full Name」さんを（と）「teaching/supervising/working with」してきており、「his/her/their」の資質をよく存じており、学業上の成功を確信しております。）
[Student's Full Name] is an exceptional individual with [his/her/their] outstanding [qualities, achievements, or attributes]. [He/She/They] consistently [provide specific examples of accomplishments, skills, or characteristics]. and has demonstrated a genuine passion for [relevant field or area of interest]. （「Student's Full Name」さんは非常に優秀な人物で、「his/her/their」は「qualities, achievements, or attributes」に非常に秀でています。「He/She/They」は常に「provide specific examples of accomplishments, skills, or characteristics」で、「relevant field or area of interest」に対し真摯に取り組んでいます。）
I have no doubt that [Student's Full Name] will be a valuable addition to your academic community, contributing positively to [name of college/university]'s [mention any relevant aspects of the institution]. I wholeheartedly recommend [him/her/them] for admission, and I am confident that [he/she/they] will thrive in your academic environment. （「Student's Full Name」さんは御校に良い影響をもたらし、「name of college/university」の「mention any relevant aspects of the institution」にもポジティブに貢献できる可能性には疑いの余地はありません。私は「him/her/them」の御校への入学を心から推薦いたします。入学できた暁には、「him/her/them」はアカデミックな環境で立派にで活躍できることを確信しております。）
Please do not hesitate to contact me at [your email address] or [your phone number] if you require any further information or have any questions regarding this recommendation. （当推薦状に関する追加の情報の必要性、ご質問等ございましたら是非「your email address」または「your phone number」までご連絡ください。）
Sincerely,
[Your Name] [Your Title/Position] [Your Contact Information] （「推薦者の氏名」「推薦者の職位等」「連絡先」）
もう少し詳しく書きたい場合は、学校名、プログラム名、入学予定年/学期、その他学生の出願目標について記入することもできます。また、希望に合わせて、推薦状を短くしたり長くしたりするようChatGPTに指示することもできます。プロンプトに記入する情報量が多ければ多いほど、出力される推薦文が正確かどうか、より詳細に確認する必要があることを覚えておいてください。
大学院出願用の推薦状
大学院に進学する学生の推薦状を書く場合、以下のような具体的な詳細をChatGPTに与えることも可能です。
Create a brief recommendation letter (<200 words) for student R. Kramer to apply to a PhD program in cognitive neuroscience. I have known R. Kramer for the entirety of her undergraduate studies; she has been a student in my classes on biology, psychology, and sociology. Her passion stems from growing up with a brother with schizophrenia; her goal is to contribute to a better understanding of the disorder and improved treatment options. （認知脳科学のPh.D.プログラムに出願するR.Kramerという学生の推薦状（200ワード未満）を簡潔に作成して欲しい。R.Kramerさんについては彼女が学部生だった期間を通して知っている。彼女は、私が担当した生物学、心理学および社会学のクラスの学生だった。彼女の当分野への情熱は、共に育った彼女の兄が総合失調症を患っていることに起因する。この疾患のさらなる理解と、数々の治療法の改善に貢献することが彼女の目標である。）
上記の情報を与えることで、推薦状全体の生成が可能になります。
To Whom It May Concern,
I am delighted to write this recommendation for R. Kramer, who has been a dedicated student in my biology, psychology, and sociology courses throughout her undergraduate studies. R. Kramer's academic excellence, coupled with her unwavering commitment, sets her apart.
Her passion for cognitive neuroscience, driven by her personal experience growing up with a brother who has schizophrenia, is truly commendable. R. Kramer's aspiration to contribute to a deeper understanding of this complex disorder and to advance treatment options reflects both her empathy and her scholarly ambition.
Throughout her time in my classes, R. Kramer exhibited a keen intellect, exceptional work ethic, and a genuine enthusiasm for the subject matter. I have no doubt that she possesses the qualities and determination required for success in a PhD program.
I wholeheartedly recommend R. Kramer for admission to your cognitive neuroscience program, believing she will make significant contributions to your academic community.
Sincerely,
[Your Name] [Your Title/Position] [Contact Information]
Wordvice AIを使って推薦状を書くメリット
ChatGPTを使うと、AI推薦状テンプレートや、上記のような原稿を作成してくれますが、Wordviceの AI ライティングアシスタントのライティングツールを使う場合、ユーザー自身の入力を必要とする部分が多いため、倫理面のジレンマを感じずにすみます。また、これらのツールを活用して推薦状の見直し作業を行うことで、ありふれた推薦状から脱却できます。Wordvice AI英文チェッカー、AI文章言い換えサイト、AI文章要約ツールは、推薦状の文法ミスの修正、句読点の使い方チェックをはじめ、文中の語彙、トーンや文体に見合った形で、文章をより明瞭かつ自然に調整してくれます。
AI推薦状の改善のためにできること
ここまで紹介したアドバイスをすべて取り入れて、AIライティング・編集ツールが提供している全機能を駆使したとしても、アドミッション委員会や人事担当者の目に留まる推薦状に仕上げるためには、プロの校正者による提出前チェックを受けることに勝るものはありません。 ワードバイスの 留学願書英文校正サービス、なかでも、当分野に特化した当社の英文推薦状添削サービスは、あなたの推薦状を完璧に仕上げ、志望校への入学をサポートします。ワードバイスの専門校正者は出願エッセイの校正に長年の経験があり、推薦状のインパクトを最大化し、入学審査官をの目を引くものへと改善します。
アドミッション関連の文書作成の準備に関する、より多くのお役立ち情報は、以下の記事をご覧ください。