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2024年におけるAI英文法チェックツールのベスト10選(無料版&有料版)

AI英文チェッカーとは何をするツール?

AI英文チェッカーは、文章の分析・修正に、人工知能および自然言語処理を用いています。これらツールは、スペルミス、文法・構文の問題点、そして句読点の間違いを見つけて修正し、より適切な構文スタイルや語彙を推奨してくれます。

教授に提出する課題に取り組む、上司のチェックにパスできる完璧な業務レポートを書く、または、初めての小説を執筆する機会にも、文法チェックツールの力で、あらゆる種類の文章クオリティが向上できます。しかし、無料版、有料版ともに数多くのAI文法チェックツールがオンライン上で使えるようになった現在、自分に適したツールはどのように選べばよいのでしょうか?

ここでは文法チェックツールの中でも人気のあるいくつかをリスト化し、それぞれのツールができることを、可能な限り客観的な視点で比較してみました(比較方法は、この記事の最終セクションに記載してあります)。いずれかの文法チェッカーを使って自分のライティングを実際にチェックする前に、是非この記事を読んで、自分に必要なツールを見つけましょう!

Wordvice AI のレビュー — 総合的に見てベストなライティング補助ツール

Wordvice AIライティングツールは、英語で書かれた学術論文、学校の課題、ビジネスEメール、その他の文書中にある文法・句読点・単語選択の間違いを見つけて修正してくれます。さらに、語彙、文のトーン、文体の向上に向けた推奨もしてくれ、ライティングを徐々に改善させていけるよう、丁寧でわかりやすい解説やフィードバックも提供してくれます。Wordvice AI 言い換えツールが優れている点として、AI文章編集ツール一式(文章言い換えサイト文章要約サイト翻訳機剽窃・コピペチェッカー)が完備されていることが挙げられ、各ツールはそれぞれ個別で使えるため、元の原稿にどこまで手を入れるかは、完全に著者自身で決められます。また、論文等を世界に出す前に、念入りなチェックを希望する方向けに、ワードバイスの専門分野エディターチームによる、プロ目線での英文校正サービスも提供されています。

文法チェックのクオリティ:高レベル

Wordvice AI Proofreaderは、我々のサンプル文中の間違い全箇所を検出して、変更が必要な箇所については、わかりやすい解説がありました。さらには、置き換えにより明確化が図れる箇所での語彙選択の推奨や、解釈に多少の相違が出る理由から、人間の目で見て決めることを前提とした語彙選択肢の提示もされました。

Wordvice AI 英文チェッカー

有用性と価格

Wordvice AI英文チェッカーのインターフェースは見た目が簡潔かつ明快で、操作も簡単です。無料会員登録のみで使えるので、画面上のボックスの中に例文をコピペするだけで試すことができます(コピペした例文を使って、パラフレージング、要約、翻訳機能も是非試してみてください)。このツールが本当に凄いと思う点は、編集レベルの奥行が豊富で(light - standard - intensive – concise)、様々なタイプの文(例:学術・ビジネス・クリエイティブ)に対応可能なことです。これら機能のなかには有料版であるPremiumバージョンでのみ使えるものもありますが、年契約で$9.95/月と、非常に手ごろな価格設定になっています(半年契約の場合は$15.95/月、月契約の場合は$19.95/月と、若干値段が上がります)。

Wordvice AI 英文チェッカー料金

Wordvice AIはイングリッシュファクターにも「おすすめのオンライン英語添削サービス」として紹介されました。

ProWritingAid のレビュー — クリエイティブライティング向け文法チェッカー

もし、ライティングで人々に感銘を与えたい方には、ProWritingAidはあまりお勧めできるAIツールとは言えません。今回我々が試したサンプル文中にあったエラーのいくつかは指摘できた一方、それらを修正する過程で新たなミスを発生させました。また、いくつかのランダムに選ばれた動詞に、使用を控えた方がよい「ビジネス用語」として注意表示が出ていました(念のために言っておきますが、我々が使ったのは学術文でした)。さらに、複数のセンテンスが「複雑すぎる」と繰り返し注意され、その処理方法については言及がありませんでした。実際には、それらセンテンスには文法上の問題点が含まれていたのです。

文法チェックのクオリティ:低レベル

このツールが検出できたのは最も単純なミス(例:動詞の形態ミス)のみで、いくつかの新たな間違いを含んだ訂正例が推奨され、明確な解説や指示は提示されませんでした。

Prowritingaid 英文チェックツール

有用性と価格

このツールにはブラウザー拡張機能が備わっており、ワンクリックで修正案を取り入れられますが、ツールのインターフェースはごった返した感じで気が散りました。また、画面に表示された謎の「スコア」が何を基準にしているのかもわかりませんでした。さらには、アカウント登録しないとお試しすらできないのは、かなり不便に感じました。

無料版でも全ての文法ツールが使えますが、500ワードまでという上限付きです。Premiumメンバーシップ登録(年契約で€10/月、月契約で€30/月)でワード数制限がなくなり、使える機能が、実用的なもの(本文中の引用をチェック)から、少々謎な機能(例:自身のライティングを、様々なジャンルのフィクションの著者と比較)まで追加されます。

WhiteSmoke のレビュー — 指導マニュアル付きの総合的なライティング補助ツール

WhiteSmokeは、主要大学や企業で信頼され使用されているツールのひとつです。ただ、2024年において、このツールを超えるツールはいくつも存在していると思います。このツールは、文法上の多数の問題点や、単調なセンテンス長、時制の不統一が検出でき、55種の言語に対応可能な翻訳機能も備えています。ただ、我々の使った文では完璧に機能したとは言えませんでした。また、無料お試しバージョン・期間等は提供されていないようで、デモも、ごく基本的なさわりだけなので、WhiteSmokeの実際の性能等に関する情報は得られませんでした。

文法チェックのクオリティ:中レベル

ウエブ上で使えるデモ版では、ほとんどのエラーを修正してくれましたが、実際には間違っていない箇所まで訂正されていました。解説が欲しい場合は、有料版への登録が必須となります。

Whitesmoke 英文チェックツール

有用性と価格

WhiteSmokeウエブ版は、一般的なすべてのウエブブラウザー上で使用可能です。ミス箇所はワンクリックで修正でき、使い方マニュアル動画が用意されていて、様々なライティングプロジェクトで使えるテンプレートが100種類以上あります。上記しましたが、唯一の問題は、有料版への登録前に試すことができない点です。ウエブバージョンに登録する場合は、年間で$59.95(月額$5.00)。または、Essentialデスクトップ版(年間$79.95;月額$6.66)、Premiumデスクトップ版(月額$11.50、支払請求は年間一括$137.95)。

Grammarly のレビュー — 一番人気の無料文法チェックツール

誰でも一度はGrammarlyという名前を耳にしたことがあるように(現時点の使用者数は約2000万人)、このツールの高い人気には理由があります。我々のサンプル文では概ねこのツールは良好に機能しました。また、ツールの見た目もすっきりしており、推奨もわかりやすく、修正後の文も自分の意図が的確に伝えられるようになっています。さらに、略語や頭文字も含めた多くの技術用語も認識可能で、それらをミスとして警告表示することもありません。

ただし、Grammarlyの無料版は、有料版とはかなりの相違があります。相違点の例を挙げていくと、無料版で使える機能が有料版に比べて少ないだけでなく、検出・修正できるエラーの数も少なくなっています(そして、修正が可能な箇所については、有料のPremiumアカウント登録をしないと表示されません)。

Grammarly 英文チェックツール

文法チェックのクオリティ:高レベル

Grammarlyはすべてのエラー箇所を検出できたうえ、そのほとんどの修正ができるようになっていました(推奨も的確です)。しかし、ミスのなかには、その解説を見るために、有料Premiumバージョンへ登録することを勧められるケースもありました。また、ユーザーはフォーマル度・文の読者層の選択ができます(ただし、これら機能の一部はPremiumバージョンでのみ使えます)。

有用性と価格

Grammarlyは、すべての一般的なインターネットブラウザー上、およびMicrosoft Officeで使用可能で、インターフェースも全体的に見やすく、操作も簡単です。各エラーの修正にはクリックを2度する必要があることから、エラー修正にかかる時間は多少長めに感じます。まず登録してからお試しが可能になり、すべてのミスを修正したければ有料版へ移る必要があります。 Grammarly Premiumは月契約で$29.95/月、3カ月契約で$19.98/月、年契約で$11.66/月となっています。

Quillbot のレビュー — 総合的なAIライティング・校正ツール

Quillbotは登録なしでお試しができ、各種ツールが提供されています(ただし、そのほとんどが有料版でのみ使用可能)。このツールは我々のサンプル文では非常に良く機能し、文中にあったすべてのエラー箇所を修正をしてくれました。ただ、修正が必要な箇所以外の解説や推奨は一切ありませんでした。アウトプットは全体的に正確で、「Fix all errors」ボタンは非常に役立ちます。

Quillbot 英文チェックツール

文法チェックのクオリティ:高レベル

Quillbotの機能は的確で、我々が意図的に設定したエラーすべてを修正してくれました。明確さや文の流れに関して、ライティング向上を目指せるような解説や推奨はほぼありませんでしたが、修正後の文は全体的に見て良好でした。

有用性と価格

Quillbotのインターフェースは簡潔で使いやすく、不必要な情報に邪魔されることなく使えます。ブラウザー拡張が可能で、「fix all errors」オプションを使うと時間が節約できます。お試しにはアカウント登録の必要はないものの、一回にチェックしたい文が125ワードを超えていて、ライティングに関する推奨が欲しい場合には、Premiumへのアップグレードが必須となり、登録料は契約タイプにより月額で$8.33 (年契約)、$13.33 (半年契約)、 $19.95 (月契約)となっています。

Hemingway Editor のレビュー — 上級執筆向けのオリジナル文法・スペルチェッカー

Hemingway アプリは、アメリカ人作家であるアーネスト・ヘミングウエイにちなんで命名されました。ヘミングウエイは、その文体が簡潔で「がっしり」としていることで良く知られています。その名の通り、このツールは、文法チェックだけでなく、センテンスが必要以上に長く複雑な構造になっていないかどうかも確認してくれます。副詞の使い方や受動態構文に関してコメントの提供、代替アイデアの推奨、また、複雑すぎるセンテンスがあれば注意喚起してくれるので、短い文に分けたり、センテンスの再構成の際の目安になります。

Hemingway アプリ 英文チェックツール

文法チェックのクオリティ:低レベル

語彙の明瞭化を推奨する機能については非常に優れていると感銘しました。実際、編集後の文章フローは非常になめらかです。しかし、Hemingway Editorは、我々のサンプル文にあった初歩的レベルのミスを見逃し、長めのセンテンス中にあったミスが、リライトされたため、結果的に修正されただけでした。この「AI修正」機能は、有料版でないと使えません。

有用性と価格

ブラウザーベースのソフトウエアは無料で使えますが、Eメールアドレスで登録が必要です。受動態構文の使用率や、読みにくいセンテンス数等、文章に関する統計データを表示してくれ、インターフェースも全体的にすっきりしています。その一方で、指摘を受けた問題点の一部については、解説を読むためには、Editor Plusバージョンへの登録が必要になります。価格設定ですが、月契約で$10/月、または年契約前払いした場合は$8.33/月相当です。

GrammarCheck のレビュー — 必要最低限の機能を備えた文法チェッカー

GrammarCheckは、このリストにある、より質の高いツールと比べてパフォーマンスは良くなかったものの、「低品質」ツールとしては、それほど悪くないでしょう。我々のサンプル文にあったエラーの約半数は修正してくれ、新たなエラーは発生させておらず、「見つけにくいライティングミス」を検出するための「Deep Check」を選択したら、Grammarlyに案内されました。使用に際して登録は必要ではなく、操作はシンプルかつ簡略です。ただ、必要最低限の機能は備わっているものの、実用性のあるオプションは残念ながら提供されていません。

文法チェックのクオリティ:中レベル

このツールは、我々のサンプル文にあったエラーを相当数直してくれましたが、残りのエラーは完全に無視されました。単純エラーにのみ対処可能なようです。

英文チェックアプリ

有用性と価格

アカウント登録は必要なく、文を貼りつけて「Free Check」をクリックするだけです。変更に関する推奨はワンクリックで取り入れられるため、かなり時間が節約できます。しかし、「Deep Check」ボタンを押すと、Grammarly に案内されます。

LanguageTool のレビュー — スペル・句読点・単語選択に関するミスを修正

LanguageToolは、我々のサンプル文で試した結果、比較的良好に機能し、スペル・語彙選択・句読点のミスの(全部ではなかったものの)ほぼすべてを認識できました。しかし、エラー修正には1回以上クリックしなくてはならず、その点は多少面倒に感じ、その代替手段としての「fix all」機能も提供されていません。また、ツールはエラーを検出したものの、Premiumアカウントに登録しないと、それに関する解説が得られないものもありました。センテンスをリフレーズするためのAI推奨も提供されていますが、推奨例が必要以上に飛躍しすぎだったり、文体的に一貫性に欠けた感想を持ちました。

文法チェックのクオリティ:中レベル

エラーの大半は検出・修正されましたが、一部のエラーは完全に見逃されていました(例えば、冠詞エラーのような初歩的なミスも含む)。その際、ツールに、センテンス全体をパラフレーズする指示を出したら、ミスは修正されていましたが、かなり飛躍した(そして必要以上の)変更がなされていました。

英文チェックツール

有用性と価格

LanguageTool文法チェッカーへは登録なしでアクセス可能で、迅速で簡単です。ユーザーインターフェースも簡潔で、ブラウザー拡張も可能です。 エラー修正にはクリック2回を要する点が多少残念です。エラー表示が出た問題点の解説を読むためには、Premium版への登録が必要となり、登録するとMicrosoft Officeプラグインが可能になり、カスタマイズ可能なスタイルガイドが提供されます。Premiumメンバーシップは、$59/年 ($4.99/月)、$39.90/3か月($13.30/月)、月ごとの契約の場合は$19.90 に設定されています。

Ginger のレビュー — 学術文向け文法チェックツール?

Gingerは、我々のサンプル文ではあまり良い結果を出しませんでした。エラーの半部以下しか検出・修正されず、さらには、かなり短めの文しかインプットできず(450文字)、それ以上の文字数になるとチェックされないようです(ただし、有料のPremiumプランを購入すればチェックしてくれます)。そのため、アカデミック文章のチェックにはあまり向いていません。

文法チェックのクオリティ:低レベル

Gingerは我々のサンプル文中にあったエラーのごく一部のみ検出できました(あくまでも無料版の場合です。Premium版で使える機能がもっとあるかどうかを確認する目的での登録はしていません)。

Ginger 英文チェックアプリ

有用性と価格

このツールには拡張機能と自動インプット修正機能が備わっていますが、チェックしたい文が450文字(450ワードではないので注意!)以上の文の場合には、有料メンバーになる必要があります。Premium版では、「fix all errors」機能、文字数制限の拡大(5000文字)、そして40以上の言語への翻訳機能が謳われています。価格設定はプランにより異なり、年契約で$6.99/月、3か月契約で $11.19/月、 月契約で $13.99/月の設定です。

Wordtune のレビュー — パラフレーズに最適なAIツール

Wordtuneは、検出・修正できたエラー数に関してはかなり良い結果でした。ただ、このツールは通常の文法チェッカーというよりは、むしろ実質的にはパラフレージングツールといった方が良いでしょう。一つ一つの間違いの確認に要するクリック数が多めなので、多少面倒に感じた他、解説等もまったく表示がありません。

その一方、このツールは、センテンスの完全な書き換えを指示されると、見栄えの良い文の推奨リストを提示してくれます。ただ、元の文の構造からかなりかけ離れてしまう可能性もあります(時には、元々の意味から乖離してしまうケースもあります)。こういった理由から、特に、英語ネイティブでない方・英語をまだ流暢に話すに至ってない方には、Wordtuneを実質的な文法チェッカーとして使うことを勧めません。ただし、すでに上級レベルのライティングスキルを持った執筆家の方には、文章のトーンやフローを向上させるための優秀な校正ツールとして使っていただけると思います。

文法チェックのクオリティ:中‐高レベル

この文法チェッカーは、我々のサンプル文中にあったエラーのほとんどを訂正してくれました。推奨案のなかには、文の元来の意味を変えてしまうものもありました。そのため、Wordtuneは、英語に精通した書き手が文体チェックツールとして使う目的に留めておいた方が良いと考えました。

Wordtune 英文チェックツール

有用性と価格

Wordtuneの使用に際しては、アカウント作成の必要があり、無料版には若干の制約があります。「AIのパワーから解放され、読解&執筆力のレベルアップを図る」ため、Wordtuneは、Plusバージョンは月額$9.99、Unlimitedバージョンでは月額$14.99の価格設定をしています。

今回のレビューで用いた方法

ここまでご覧いただいたスクリーンショットに表示されていた通り、文法・スペル・語彙選択・句読点に関するエラーをいくつか含んだ、まったく同一の150ワード原稿を、各文法チェッカーで使いました。

また、私たちが観察した項目は以下です:総合的な有用性、推奨された訂正案を取り入れるまでに必要なクリック数、すべて/一部の機能の使用に際する登録の必要性、インターフェースの見た目の簡潔さと、操作のしやすさ。

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